
BURRN!
ここ最近、僕のブログのエントリーが少ないのもあってか、もう書くのを止めてしまったんですか?楽しみにしてるのでまた書いてほしい、と言うありがたいお声を頂きました。
皆様がこのブログをご覧頂いた時に、少しでも楽しみを見出して頂けるのであれば存在意義もあるのかな?と思い、敢えて日記的な物をしたためてみても良いかと考え、今回は趣向を変えて書いてみます。
ことさら説明するまでも無く、僕は大のラウドミュージックファンを公言してやまない男です。それに付け加えてバイカーカルチャーにも興味があり、そこからシルバージュエリー、ビルウォールレザーへと、さながら慶応幼稚社よろしくの、男のカルチャー検定をエスカレーター式に進んで参った事は以前こちらのスペースで書いた通り。
どうも一旦ハマると徹底的に調べないと気が済まない性質 (タチ) のようで、なおかつそれを他の誰かに伝えたがると言う迷惑さ加減も自認しております。先日もあるお取引先様へ「全人類必聴」と言うメールタイトルでお気に入りのバンドのPV(YouTube)アドレスをメールで一方的にご連絡したほどの暑苦しさっぷりです。
最近はヘッドホン、アンプなどのデジタルガジェットやESP製のTrackstarが大変に気になっておりますが、これはまた別の機会にでも。
さて、先ほどのPV(YouTube)もそうですが、最近は気になるものの情報収集が簡単にアクセスで出来る様になっています。今更な話ではありますが技術の進歩と言うのは、素晴らしいですね。簡単すぎてビックリします。以前はバイカーカルチャーであっても音楽でもシルバージュエリーでも、自分に則したテイストをチョイスするところから始まり、身近なカッコイイ先輩を見てお手本とし、毎月の小遣いやバイト代を叩いて買った雑誌に穴が開くほど読み耽って必死に情報収集をしていました。
今となってみれば、一体何を間違えたのか、顔を赤らめたくなるような服装をしていた時代もありましたが、それがあっての今だと思うと感慨深いものです。インターネットの恩恵を感じながらもその分、味気無くなった部分もあるんだなぁと切実に感じながら仕事を終えて帰宅する電車の中で事件が起きました。
サルトリア仕様かと思わせる細身のスーツに錦鯉のようなタイ、胸ポケットには赤いチーフを入れ、シルバーフレームの眼鏡を掛け、さながら大竹まことさんのような雰囲気のナイスミドルが、とあるオシャレ駅から颯爽と乗り込んで来ました。
その時の衝撃、まだ忘れられません。
何とも言えぬ激しい感情、賛美の感情か、はたまたどす黒い怒りの感情か、僕は彼の手元から目が離せませんでした。その手には日経新聞を読むかの如くキレイに畳まれた、メタル界のバイブル、数々の洋楽アーティストと新譜レビューを巡って論争にまで発展した事のある現存する伝説の雑誌BURRNが、BURRNですよ。
思わず小声で「マジか・・・」と言ってしまいました。
特別顧問にテレビ神奈川 (TVK) の音楽番組ROCK CITYの冒頭で「今日も六本木ハードロックカフェェからお送りしていまぁす・・・・ね!!みんな聞いた??アイアンメイデンでぇす」で御馴染みのがMASA ITOU御大を擁するこの洋楽ヘビーミュージック専門誌は僕の音楽バイブルの1つです。
これ、恥ずかしいんです。公表する事が大変に恥ずかしい。
会いたくて会いたくて震えまくりながら目を閉じまくっている、ある意味で等身大の若者が並んだ美脚に騒いでいる昨今、「黒髪ロンゲで全身刺青だらけ、汗だくでTシャツの袖をカットオフした狂気の黒ずくめ」な男たちが咆哮しまくる事だけに特化した、ワンダーランドの様なものを見せびらかす事なんて、よほどの度胸の持ち主でもない限り出来ないんです。
もう公然猥褻罪に等しい、もしくは完全な厨二病、ピーターパン症候群。
※ご本人を中傷しているわけではありません。
そんな奴等、街歩けないですよ。本気のやつらは。オシャレな古着のロックTをジャケットに合わせるのとは訳が違う。まぁこういった深海のように深いコンプレックスこそが、このカルチャーの原動力になっている事も間違いないのですが・・・。そんなワンダーランドをナイスミドルがネクタイをカチっと締めて終電間近の満員電車で見せつけているんです。
僕は思いました。
1つ「この度胸は半端じゃない。きっと仕事も軸がぶれずにバリバリにこなす先輩なんだ!!」
1つ「BURRNを読むときぐらい、そのネクタイ緩めろ!!そのカッチリ感が若者のメタル離れを起こすんだ!!」
この2つの感情に悶々としながら、どうしても気になって彼を再度見たところ目がキラキラしてる!!しかもスラッシュのソロアルバムの各曲の解説ページ!!なんてこった、本物だ、この先輩。それは高校生カップルのように自己陶酔に入っているようで何人たりとも視界に入らない様子。もうこうなると気になってしょうがない。負けじと僕もiPhoneのボリュームを上げていきます。
「負けちゃだめだ・・・負けちゃいけないんだ・・・」
そう。僕のヘッドホンに流れ込む選曲の方が、彼のBURRNよりも気になるはずだと。少しずつ上げて行ったボリュームと重低音でヘッドホンが勝手に揺れ始めました。これ以上ボリュームを上げると音漏れが酷くなる、もうだめだ・・・。
この時、僕は結局「周りの目」を気にしてしまったのです。完全敗北と言わざるを得ない。そんな彼はやはりオシャレ高級住宅地の駅で電車から降りて行きます。BURRNを読みながら・・・あっ先輩、足元危ないですよ!!
僕はこの事件を「合法ステルスマーケティング事件」と呼ぶことにしました。リアルで見るとパンチが違います。
結局、彼に対しての感情は一体なんだったのか?掴めぬまま、iTunesから流れてくる重低音にお酒も飲んでいないのに悪酔いした夜。彼はきっと今日もバリバリ仕事をこなしているはずです。鋼鉄の司令官なはずです。
燃やせ青春。Burn your youthful days。